数は、絵の中で
見つけられる。
りんごが三つ。もう一つ増えたら、いくつになる? 声に出して数える前に、子どもは目で違いを見つけ、手で分け、同じ数をつくっています。
「いくつ?」の前に、
何が見えたかを聞く。
食卓にみかんが四つ並んでいるとき、子どもが一つずつ指さすとは限りません。「二つと二つ」とまとまりで見る子もいれば、端から順に数える子もいます。どちらも、数を理解するための大切な道筋です。
答えが違ったときは、すぐに直さず「どこから数えた?」と聞いてみます。指の動きや目線を見れば、数え忘れたのか、同じ物を二度数えたのか、まだ数と量が結びついていないのかが分かります。
数の感覚は、三つの遊びから育ちます。
見つける
絵の中から「三つあるもの」を探します。並び方や大きさが変わっても、同じ数だと気づく経験です。
比べる
どちらが多いか、同じかを考えます。数え直すだけでなく、一対一に並べる方法も試します。
つくる
五つの物を「二つと三つ」に分けます。あとで足し算につながる、数の組み合わせの体験です。
おやつの前の五分で、試せます。
いちご、スプーン、靴下など、同じ種類の物を三つ並べます。
間を空けたり、かたまりにしたりして「まだ三つかな?」と尋ねます。
同じ数を別の物でつくってもらい、どう考えたかを聞きます。
印刷して、数を見つける。
「見つける・同じ数を結ぶ・比べる・分ける・実物で確かめる」を一冊にまとめました。幼児が一人で読みやすいひらがな中心の指示と、大人が答えを急がず考え方を聞ける声かけを収録しています。
年齢ではなく、今できることから始める。
一つずつ対応させる
一人に一枚ずつ皿を配るような場面で、物と物を一つずつ組み合わせます。まずは三つまでで十分です。
並びが変わっても分かる
同じ五つでも、一直線と丸い並びでは見え方が変わります。動かしても数は変わらないことを確かめます。
分け方を考える
六つを二人で分けたり、赤と青に分けたりします。「三つと三つ」「二つと四つ」の違いを言葉にします。
難しい日は、問題ではなく見せ方を変える。
物を大きくし、間隔を広げ、数を三つまでに戻します。
「指で確かめてもいいよ」と伝え、速さを評価しません。
買い物や配膳など、目的のある場面に変えます。
唱える練習を増やさず、一つずつ配る経験に戻ります。
数が分かるとは、答えを覚えることではなく、違いを確かめる方法を持つことです。
明日の食卓で、子どもがどの物を先に動かすか見てみてください。そこに、その子が今使っている数の考え方が表れます。