KONOMANA · OBSERVATION ROOM 06
次の予定を、
何度も確かめる。
「このあと、どこへ行くの?」。答えたあとにも、子供が同じことを尋ねます。忘れたのではなく、これから起こることを自分の中で組み立て直しているのかもしれません。

予定を知ることは、
動き出す準備です。
出かける前の玄関で、電車を待つホームで、園や学校から帰ったあと。子供は、次にすることを何度も確かめることがあります。
大人には同じ質問に聞こえても、子供の中では確かめている部分が少しずつ違う場合があります。
いつ始まるのか。誰と行くのか。どのくらい続くのか。終わったら何をするのか。一つずつ見通しをつくり、動ける形へ整えています。
同じ質問が、
伝えていること。
褒めるときは、「もう分かったでしょう」ではなく、「次のことを確かめて、準備しようとしているね」のように、質問の奥にある工夫を言葉にします。
家庭で一度だけ試すなら、三つだけ見せる。
一日の予定をすべて説明する代わりに、今から近い三つだけを、短い言葉や簡単な絵で示します。
- 靴を履く
- 電車に乗る
- 図書館へ行く
尋ねられたら、長く説明を重ねず、同じ紙を一緒に指します。予定が変わったときは、消して隠すのではなく、「ここが変わった」と一か所だけ伝えます。
答える回数より、
確かめ方を増やす。
同じ質問が続くと、大人にも疲れが出ます。毎回詳しく答えられない日は、「今はここまで分かっているよ」「次に分かったら、この紙へ書こう」と区切ってもかまいません。
時計、写真、短いメモ、出発前の合図など、子供が自分で確かめられる方法を一つ選びます。質問を止めさせるためではなく、大人の答えだけに頼らず、見通しを持てるようにするためです。
一つの行動だけで、
子供を決めつけない。
同じ質問をする一場面だけで、発達や性格を判断することはできません。予定の変更による苦しさが強く、眠る、食べる、園や学校で過ごすことにも影響しているときは、担任、園の先生、かかりつけの小児科、自治体の相談窓口などへ相談する方法があります。
相談は、質問を減らすことだけを目指すものではありません。子供が持つ確認の丁寧さを守りながら、変化に備えられる方法を一緒に探すための選択肢です。