気になるところから
どんな仕事のお話を、
開いてみようか。
形や音、星、からだ。気になるものはどれかな。
途中で別のお話に移ってもいいよ。
いろいろな仕事を、
見て、話して、試してみよう。
仕事には、食べ物を作る、人の体や暮らしを支える、知らないことを調べる、感じたことを絵や音にするなど、いろいろな形があるよ。「何をする人かな」「何を大切にしているのかな」という二つの問いを手がかりに、仕事の中身を見てみよう。
たとえば、お皿を作る人は、持ちやすさや、自分が作りたい形を考えている。お医者さんは、体の様子を調べながら、困っていることを聞く。画家は、心に残った色や景色を絵にする。一つひとつの仕事には、その人が考えたことや工夫したことがあるんだね。
気になる仕事を一つ読んだら、「自分なら、どんなふうにしてみたい?」と想像してみよう。小さな遊びでは、形や順番を変えながら、「こうすると使いやすいかな」「この色が好きだな」と、自分の考えも見つけてみてね。話す、指さす、見るだけでも大丈夫。今、将来の仕事を決めなくても、好きなことや大切にしたいことを少しずつ見つけていけるよ。
つくる・奏でる・大切に守る
陶芸家って、どんな仕事?
土で、自分の好きな器や形をつくる人だよ。
朝のスープを入れる器が、ころんと丸かったら、どんな気持ちになるかな。陶芸家は土を手で伸ばしたり、へこませたりして、自分のつくりたい形を探していくよ。持ちやすい形、指の跡が残る模様、眺めていたい色。何が好きかは、一人ひとり違うんだ。形を整え、乾かして、焼いてみる。思い描いたものに近づけながら、『次はこうしてみたい』を育てていく仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
朝、まだ少し眠いきみの前に、スープの器があると想像してみよう。丸い形、細長い形、好きな模様。どんな器なら、眺めていたくなるかな。
もしも、きみなら?
朝のきみにぴったりの器を考えるなら、形や模様のどこを変えてみたい?
考えるヒント
- 家のカップを見て、好きだなと思う形を一つ探してみよう。
- 落ち着く感じ、元気な感じ。きみはどんな感じにしたいかな。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族に丸い器と細長い器の絵を用意してもらい、朝に見ていたい形を選ぼう。
- 選んだ器の絵をもう一枚用意して、模様か持つところを一つ変えてみよう。
- 二つを並べ、朝のきみの前にあると想像して見比べよう。指さして選ぶだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
もとの器の絵と、模様や持つところを変えた絵を並べてみよう。変えた部分は、朝に眺める器としてどう見えたかな。『この線が好き』『こっちの形を見ていたい』と思うところを指さしてみてね。どちらも好きでもいいよ。次に一つ変えるなら、どこにしようか。
この仕事で、大切なこと
器の絵の模様や持つところを変えると、好きだと思う感じも変わったかな。陶芸家も、たとえば丸い器に指の跡を残すか、表面をなめらかにするか、土に触れながら試すよ。本当の器では、見た目に加えて手で触れた感じも確かめるんだ。『この形が好き』『ここはもう少し変えたい』と気づくことが、自分のつくりたい器を見つける手がかりになるよ。誰かと同じ答えにしなくてもいいんだね。
楽しみ方の目安:幼児はカップの形や色を選ぶ。小学生は持つところや模様を考えて描く。
時間の目安:5〜10分を目安に、気になるところだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具、眺めるためのカップ。器の絵は家族が用意してもよい
画家って、どんな仕事?
見つけたものや心に浮かんだことを、色や線で描く人だよ。
雨の日の窓を見て、青をたくさん描きたい人も、光るしずくを描きたい人もいるね。画家は、自分が気になったものや思い浮かべた景色を、色や線で絵にしていくよ。見たとおりに描くことも、想像した色に変えることもできるんだ。何度も眺めたり、線を重ねたりして、『こんなふうに見えたよ』を一枚の絵にする。きみの好きな色や、大切な思い出も、絵のはじまりになるよ。
こんな場面を考えてみよう
雨がやんで、窓から光が入ってきたよ。きみは、うれしくなったかな、静かに眺めたくなったかな。そのときの気持ちを、色で残してみよう。
もしも、きみなら?
きみの気持ちに近い絵にするなら、窓のまわりをどんな色にしてみたい?
考えるヒント
- 好きな色でも、今日の気持ちを思い出す色でもいいよ。
- 同じ窓の絵でも、まわりの色が変わるとどう見えるかな。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族に同じ窓の絵を二枚用意してもらい、今の気持ちに近い色を選ぼう。
- 一枚目のまわりをその色にし、二枚目は別の色にしてみよう。色を指さして頼んでもいいよ。
- 二枚を並べて、雨がやんだときのきみの気持ちを思い出しながら見比べよう。
やってみて、気づいたこと
二枚の窓の絵で、まわりの色を見比べてみよう。雨がやんだときの気持ちを思い出すのは、どちらかな。『明るく感じる』『静かな感じがする』など、きみにはどう見えたか話してみてね。うまく言葉にできなくても、好きな色を指させるよ。どちらも好きで大丈夫。
この仕事で、大切なこと
同じ窓の絵でも、まわりの色を変えると、きみの感じ方は変わったかな。画家も、たとえば雨上がりの光を描くとき、色を置いては眺め、自分が感じた明るさや静けさに近づけていくよ。うれしさに合う色は、人によって違っていいんだ。『この色にすると、あのときの気持ちを思い出す』と確かめながら選ぶことが、自分の見た景色や心の中にあるものを、一枚の絵にする助けになるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は色を選んで線や点を描く。小学生は色や形を組み合わせて、気持ちや景色を表す。
時間の目安:5〜10分を目安に、見るだけでも
用意するもの:紙、手持ちの色鉛筆やクレヨン。色のある絵本や紙を指さして選んでもよい
音楽家って、どんな仕事?
好きな響きを探して、歌や演奏、曲づくりで届ける人だよ。
同じ短いメロディーでも、ゆっくりなら落ち着いた感じ、弾むようなら楽しい感じがすることがあるね。音楽家は、音の速さや大きさ、響きを試しながら、届けたい音楽を探していくよ。曲をつくる人、歌う人、楽器を奏でる人もいる。仲間の音を聴いて、一緒に合わせることもあるんだ。思い出の景色や、言葉にしにくい気持ちが、音楽のはじまりになることもあるよ。
こんな場面を考えてみよう
窓の外で雨が、ぽつ、ぽつと降っているよ。少しずつ続く雨も、ぱらぱら降る雨もあるね。きみが思い浮かべた雨を、音の並びにしてみよう。
もしも、きみなら?
きみの雨の感じに近づけるなら、音と音の間を長くしたい?短くしたい?
考えるヒント
- ゆっくりした雨、弾むような雨。どんな雨を思い浮かべたかな。
- 音を出さなくても、丸と丸の間を見て、雨の感じを考えられるよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族に同じ大きさの丸を三つ描いてもらい、思い浮かべた雨の感じを選ぼう。
- もう一枚は丸の間を広くするか狭くして、音の間の長さを変えてみよう。
- 二つの並びを、左から同じ速さで指でたどろう。音を出さず、眺めて比べてもいいよ。
やってみて、気づいたこと
丸が三つ並ぶ二枚の紙で、丸と丸の間を見比べよう。同じ速さで指を動かすと、次の丸に着くまでの時間はどうかな。雨を思い浮かべると、ぽつ、ぽつかな、ぱらぱらかな。どちらも同じ感じに見えてもいいよ。好きな並びを選んだり、間をもう少し変えてみたりしてね。
この仕事で、大切なこと
丸を同じ速さでたどると、間が広いほうは、次の丸に着くまで時間がかかるね。それを音と音の間の長さに見立てた遊びだよ。音楽家も、たとえば雨を思い浮かべて曲をつくるとき、同じ三つの音でも、間を長くしたり短くしたりして聴き比べるんだ。『自分の思い浮かべた雨に近いかな』と確かめることで、表したい景色や気持ちに合う音の並びを探していくよ。きみが感じた違いも、大切な手がかりなんだ。
楽しみ方の目安:幼児は丸を指でたどる。小学生は丸の大きさや間隔を変えて、リズムを考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、眺めるだけでも
用意するもの:紙二枚、手持ちの筆記具。楽器は使わなくてよい
古い作品を守る人って、どんな仕事?
昔から残る大切なものを調べて、未来へ渡すお手伝いをする人だよ。
昔の絵や器には、つくった人の工夫や、長い時間のあとが残っているよ。保存や修復の専門家は、どんな材料でできているか、傷みがないかを、じっくり調べるんだ。何でもぴかぴかに直すとは限らないよ。昔の姿が分かる部分を残したり、これ以上傷まないように置く場所を考えたりする。次に見る人も、そのものの大切なところに出会えるように、方法を相談する仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
家族が描いた花の絵を、ずっと先にも見せたいね。線を全部塗り直すと、もとの細い線や描き方が見えなくなるかもしれない。何を残したいか、考えてみよう。
もしも、きみなら?
その花の絵で大切に残したいのはどこかな。変える前に、何を覚えておきたい?
考えるヒント
- 花びらの形、細い線、色の重なり。気になるところを見つけよう。
- 新しくした絵と、もとの絵を見比べられるようにしておこう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族に同じ花の絵を二枚描いてもらい、残したい形や線を一つ選ぼう。
- 一枚だけ、その部分を太い線でなぞって変えよう。もう一枚はそのままにしておこう。
- 二枚を並べ、もとの線が見えるところと、見えにくくなったところを探そう。見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
そのままの花の絵と、線を太くした絵を並べよう。花びらの細い線は、どこまで見えるかな。目立つようになった線や、隠れた線があれば指さしてみてね。違いが分からなければ、両方に残る同じ形を探そう。ずっと先にも見せたいのは、どの線や形だろう。
この仕事で、大切なこと
花の線を太くすると、見やすくなっても、もとの細い線が隠れることがあったかな。保存や修復の専門家も、たとえば古い絵を調べるとき、昔の人が描いた線や色を写真などで記録してから、どこを守るか考えるよ。見た目を新しくするだけでは、描いた人の工夫が分からなくなることもあるんだ。変える前と後を比べるのは、大切な線や色を未来の人にも見てもらうためなんだね。遊びでは、家族が描いた紙の絵だけを使おう。
楽しみ方の目安:幼児は絵の好きなところを選ぶ。小学生は色や形を記録し、残す方法を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、一か所を見るだけでも
用意するもの:紙二枚、手持ちの筆記具。本物の古い絵や品物は使わず、家族が描いた絵で試す
動画配信者って、どんな仕事?
伝えたいことを、絵や声、動きでどう見せるか考え、動画にして届ける人だよ。
積み木の橋を作れたよ。その作り方を、まだ作ったことがない人にも伝えたいな。動画配信者は、こんな「伝えたい」を出発点に、見る人や、見たあとに何を楽しんでほしいかを考えるよ。使う積み木は何個? 柱を置くところは見えている? 撮る前に場面を書き出し、実際に作り直して、説明が合っているかを確かめるんだ。
撮ったあとは、手元が見えにくい所を撮り直したり、説明を短く区切ったりして、順番を整える。届けたあとも、「ここが分からなかった」という声から、次の伝え方を考えることがあるよ。
この仕事の、うれしいところ
「自分でも作れた」「あの場面で笑った」。見る人の話を聞くと、自分の好きなことや工夫が、だれかの楽しみにつながったと感じられるね。見た人が、新しい遊びや、もっと知りたいことを見つけることもある。次は何をどう伝えようかと考える楽しみもあるんだよ。
こんな場面を考えてみよう
家族に、積み木の橋の作り方を教える紙芝居を作ろう。『使う物』『柱を置くところ』『できあがり』の三つの場面を紙に描くよ。見る人は、まだ橋を作ったことがないんだ。どこから見せると、作ってみたくなり、やり方も分かるかな。
もしも、きみなら?
きみなら、三枚のうちどれを最初に見せる? それを見た相手に、何が伝わると思う?
考えるヒント
- 使う物から見せると、用意する積み木が分かるね。できあがりから見せると、『こういう橋を作るんだ』と形を思い浮かべられそうだね。
- 『次は何をする?』と聞いて、相手が迷った絵を一緒に見よう。きみには分かっていても、初めての人には、もう少し説明がいる所もあるよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 『使う物』『柱を置くところ』『できあがり』を三枚の紙に描こう。家族に描いてもらってもいいよ。見せたい順番に並べ、最初の並びを小さな紙に描き残そう。
- 三枚を順に見せ、家族に作り方を話そう。『何を用意する?』『次に何をする?』と聞き、分かった所と迷った所を教えてもらおう。言葉が出なければ指さしでも大丈夫。
- 絵や説明する内容は変えず、同じ三枚の順番だけを変えて、同じ相手にもう一度見せよう。話したあとは、最初と次の並びを横に並べ、何が伝わりやすかったか聞いてみよう。
やってみて、気づいたこと
最初と次で、相手が『何を使うの?』『柱はどこに置くの?』と聞いたのは、どの絵のときだったかな。使う物を先にしたら準備が分かった、できあがりを先にしたら作りたい形が分かった、という気づきがあるかもしれないね。
『どちらも分かった』『同じ所で迷った』でもいいよ。二回目は、お話を覚えていたから分かりやすかったのかもしれない。今日の相手の話を聞き、次に一言足したい絵を一つ選ぼう。ほかの人ならどう感じるかも、考えてみてね。
この仕事で、大切なこと
紙芝居では、相手の分からなかった所を聞いて、見せ方を考えたね。動画配信者も、工作の細かい動きを大きく映したり、難しい言葉を言い換えたりして、見る人に届く方法を探すよ。笑える話なら、どこで楽しめたかを聞くこともある。
たくさん見られたかだけでは、何が伝わったかまでは分からないね。たとえば積み木の数を間違えると、見た人が途中で作れなくなるね。自分でも試し、間違いに気づいたら説明を直すことも大切なんだ。
友達の顔や名前を使いたいときは、見せてよいか聞く。相手がいやなら使わない。自分の好きなことを大事にしながら、見る人や登場する人の気持ちにも目を向けるから、安心して楽しめるお話を届けられるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は、最初に見せたい絵を一枚選ぼう。小学生は、相手が迷った場面を聞き、順番や一言の説明を考えてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、三枚の絵を並べて話すだけでも
用意するもの:紙三枚と並びを残す小さな紙、手持ちの筆記具。紙芝居だけで楽しめるよ。顔の撮影、インターネットへの公開、アカウント作成は必要ない
宇宙・ふしぎを調べる
宇宙飛行士って、どんな仕事?
宇宙で実験や観察をして、地上の仲間と力を合わせる人だよ。
宇宙の部屋では、物がふわふわ浮くことがあるよ。宇宙飛行士は、そんな場所で実験をしたり、道具を確かめたりするんだ。宇宙へ行く前には、地上で何度も練習する。必要な道具は何かな、どの順番で進めようかな、と仲間と確かめるよ。宇宙にいるときも、地上から支える人と連絡を取り合う。宇宙で見つけたことを伝え、みんなで調べることにつなげていく仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
宇宙で植物の様子を調べると想像してみよう。道具が浮いてどこかへ行くと、見つけたことを書き留めにくいね。先に置き場所を考えておこう。
もしも、きみなら?
見る、写真を撮る、記録する。途中で道具を探さずに進めるには、どこに置くとよさそう?
考えるヒント
- 次に使うものがどこにあるか、すぐ見つけられるかな。
- 使い終わった道具を戻す場所も、決めておくとよさそうだね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 植物、カメラ、ノートの絵を使う順に並べよう。絵は家族が描いてもいいよ。最初の場所に印を付けておこう。
- ノートの場所を一つ変え、観察する、撮る、書く順に、絵を指でたどってみよう。
- 最初の置き方でもたどって比べ、次の道具を見つけやすい場所を選ぼう。眺めるだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
最初の場所の印を見ながら、ノートを動かす前と後で、植物、カメラ、ノートの絵を順に指さそう。カメラの次にノートを探すとき、どちらが見つけやすそうかな。違いが分からなくても大丈夫。使う順番は同じかな。次はノートをどこに置くか、家族と考えてみてね。
この仕事で、大切なこと
ノートの絵を動かして、見る、撮る、書くの順にたどると、次に使うものを見つけやすい場所が分かったかな。宇宙飛行士も、たとえば植物を観察する実験の前に、道具の置き場所や使う順番を地上で練習して確かめるよ。宇宙で道具を探している間に、残したかった様子を記録しそこねるかもしれないね。準備しておくことは、気づいた変化を書き留め、地上の仲間と一緒に調べることにつながるんだ。
楽しみ方の目安:幼児は道具や景色を選ぶ。小学生は道具を使う順番や置き場所を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、順番を見るだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。道具の絵は家族が用意してもよい。実物の装置は使わない
人工衛星や探査機を動かす人って、どんな仕事?
遠くの衛星や探査機の様子を見て、次の動きを考える人だよ。
地球のまわりを飛ぶ衛星や、遠くの星を調べる探査機には、そばで手を貸す人がいないね。地上の運用技術者は、届いた写真や情報を見て、順調に動いているか確かめるよ。どこを撮ろうか、次は何を調べようか、仲間と相談して指示を送るんだ。予定と違う様子があれば、理由を調べて進め方を考える。遠くへ行った探査機の旅を、地上から見守る仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
探査機から、山の近くに黒い部分がある写真が届いたと想像してみよう。黒いのはくぼみかな、影かな。写真一枚では、まだ分からないね。
もしも、きみなら?
黒い部分の正体を考えるために、次はどんな写真があると手がかりが増えそう?
考えるヒント
- 近くからの写真なら、黒い部分の形をもっと見られるかな。
- 別の方向からの写真なら、まわりの地面も見やすくなるかな。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族に山と黒い部分の絵を描いてもらい、次に見たいのは近くか別の方向か選ぼう。
- 家族と、その見方なら何が見えそうか考えて、二枚目の想像の写真を用意しよう。
- 二枚を並べ、新しく見えたことと、まだ分からないことを探そう。指さすだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
山と黒い部分を描いた絵と、近くや別の方向から見たつもりで描いた絵を比べよう。黒い部分の形や、まわりに描いたものはどう違うかな。これは想像の絵だね。同じところを指さすだけでもいいよ。もし本当の写真をお願いできたら、何をもっとよく見たいかな。
この仕事で、大切なこと
近くからか、別の方向からかを選ぶと、見たいところがはっきりしたかな。運用技術者も、たとえば探査機の写真に暗い場所が写っていたら、形をよく見るには次にどこから撮るか、仲間と考えるよ。この遊びの二枚目は想像の絵だから、実際の星について分かったことにはならないね。本当の仕事では、届いた写真や情報を確かめるんだ。『何がまだ分からない?』を見つけることが、次に調べることを選ぶ手がかりになるよ。
楽しみ方の目安:幼児は行きたい場所を指さす。小学生は調べたいことや、届きそうな写真を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、写真を選ぶだけでも
用意するもの:紙二枚、手持ちの筆記具。想像の写真は絵で用意する。実機の工作は行わない
星や宇宙を調べる人って、どんな仕事?
星や惑星の光や姿を調べて、宇宙のひみつを探す人だよ。
宇宙の写真に、明るい点や、しま模様のある惑星が写っていたら、何が気になるかな。天文学や惑星科学の研究者は、望遠鏡などで集めた光や写真、数字をじっくり調べるよ。星はどんなところにあるのかな、惑星はどんな姿をしているのかな、と問いを立てるんだ。一枚を眺めるだけで決めず、ほかの観察とも比べて確かめる。まだ分からないことを、新しい問いにしていく仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
本で惑星の写真を見つけたよ。しま模様が見えると、何でできているのか気になるね。写真から分かることと、もっと調べたいことを分けてみよう。
もしも、きみなら?
写真を見て言えることは何かな。まだ分からなくて、もっと知りたいことは何だろう?
考えるヒント
- 『しま模様が見える』なら、写真のどこかを指させるね。
- 『しまは何でできている?』は、写真だけでは答えにくい問いだね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家にある本から惑星の写真を一枚選び、色や模様で気になるところを見つけよう。
- 同じ惑星の別の写真があれば見比べよう。一枚なら、全体を見た後、気になる部分を近くで見てみよう。
- 見えたことと、まだ知りたいことを別々の紙に絵や言葉で残そう。家族に書いてもらってもいいよ。
やってみて、気づいたこと
惑星の写真と、『見えたこと』『知りたいこと』を残した紙を見比べよう。しまの色や形など、写真のどこかを指させるのはどれかな。『何でできている?』のように、写真だけでは答えにくい問いもあるね。見分けにくければ、好きな模様を一つ選び、家族と話してみよう。
この仕事で、大切なこと
『しま模様が見える』は写真を指さして言えても、『何でできている?』は写真だけでは答えにくかったね。研究者も、たとえば惑星のしまを調べるとき、写真で見えた姿と、まだ知りたいことを分けて書き留めるよ。そして、別の写真や、望遠鏡で集めた光の記録などを調べて、答えを探すんだ。想像をすぐに答えにせず、何を見れば確かめられるか考えることが、宇宙の姿を少しずつ理解する助けになるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は好きな色や模様を見つける。小学生は見えたことと、知りたいことを分けて書く。
時間の目安:5〜10分を目安に、一枚を見るだけでも
用意するもの:家にある惑星の写真が載った本、紙、手持ちの筆記具。家の中で写真を見て楽しむ
ふしぎを調べる研究者って、どんな仕事?
「どうしてかな?」を、調べたり試したりして確かめる仕事だよ。
同じ紙なのに、折ると立つのはどうしてかな。研究者は、こんな「ふしぎ」を見つけて、どうすれば確かめられるか考えるよ。たとえば紙の大きさをそろえて、折り方だけを変えて比べてみる。道具を用意したり、結果を記録したりして、一緒に調べる人もいるんだ。思っていたのと違う結果も、次に考える手がかりになるよ。
こんな場面を考えてみよう
紙を折ると、机の上に立つことがあるね。でも、紙の大きさも折り方も違っていたら、どちらが立ちやすさに関係したのか、分かりにくくなってしまうよ。
もしも、きみなら?
折り方による違いを知りたいとき、同じにしておくことと、変えてみることは何かな?
考えるヒント
- 紙の大きさと置く場所をそろえると、折り方の違いを見つけやすいよ。
- 一度倒れても、同じ置き方でもう一度見て、結果が同じか確かめよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 同じ大きさの紙を2枚用意し、片方だけを折る。家族が折った紙を選んでもいいよ。
- 同じ机に置いて見比べたら、折り方だけを一つ変え、もう一度置いてみよう。
- どちらが立ったかを指さしや印で残して、同じ置き方でもう一度見てみよう。見ているだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
折り方を変える前と後で、紙の立ち方はどうだったかな。大きさと置く場所をそろえて、立ったか、倒れたかを見比べよう。同じ置き方でもう一度試すと、どうなった? 違いが分からなければ、同じだったところや、次に見てみたいところを選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
紙の大きさや置く場所をそろえると、折り方による違いを見つけやすくなったかな。本当の研究でも、たとえば二つの材料を比べるとき、調べたいこと以外は同じにするよ。大きさも温度も違えば、何が結果に関係したのか迷ってしまうからね。思ったとおりにならなかった結果も残し、もう一度確かめる。『どうして違ったのかな』を、ほかの人と一緒に考えられるようにすることが大切なんだ。
楽しみ方の目安:幼児は紙の形や動きを眺める。小学生は、変えるところを一つ決めて比べる。
時間の目安:5〜10分を目安に、気になったところまで
用意するもの:同じ大きさの手持ちの紙2枚、筆記具。折るのは家族に頼んでもいいよ。
仕組みをつくる・確かめる
コンピューターの仕組みを作る人って、どんな仕事?
コンピューターに伝える手順を作って、便利な仕組みにする仕事だよ。
図書館で本を探す画面や、電車の時刻を調べる仕組みは、どう作るのかな。ソフトウェアエンジニアは、使う人の話を聞いて、コンピューターが動くための手順を作るよ。ボタンを押したら何が起きるか、戻りたいときに戻れるかも確かめるんだ。使ってみて迷うところがあれば、手順や画面を直して、もう一度試すよ。
こんな場面を考えてみよう
おもちゃを紙のおうちへ案内したいね。でも「まっすぐ進んで」だけでは、動かす人にどこまで進むのか伝わらず、おうちを通り過ぎてしまうこともあるよ。
もしも、きみなら?
おうちで止まってもらうには、道順のどの部分を、もう少し詳しく伝えるとよさそうかな?
考えるヒント
- 動かす人には、進む向きだけでなく、どこで止まるかも伝えてみよう。
- 途中で曲がるなら、その場所と曲がる向きが分かる目印を探そう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が紙に道とおうちを用意する。「進む」「曲がる」「止まる」を指さしで選び、道順を作ろう。
- 家族が選んだ順におもちゃを手で動かす。迷った場所を一つ選び、場所の目印を足してみよう。
- 直した道順で同じ出発点から動かし、どこで迷わなくなったか見比べよう。見ているだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
初めに迷った場所と、目印を足した場所を指さして、今の道順を見てみよう。動かす役の家族は、どこで曲がり、どこで止まったかな。足した言葉や絵はどう伝わった? 違いが見つからなくても、まだ聞きたいことや同じだった場所を選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
道順に曲がる場所や止まる目印を足すと、おもちゃを動かす人への伝わり方は変わったかな。本当の仕事でも、たとえば図書館で本を探す画面を作るとき、ボタンを押したら何を出すか、前の画面へどう戻るかを決めるよ。『次にどうするのかな』と使う人が迷うところを見つけ、手順や画面を直して試すんだ。作った人には分かっていても、初めて使う人に伝わるかを確かめることが大切なんだね。
楽しみ方の目安:幼児は進む方向を指さす。小学生は、曲がる順番や止まる場所を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、道順を一つ試してみよう
用意するもの:紙、筆記具、手で動かせる小さなおもちゃ。道は家族に描いてもらえるよ。
大切な情報を守る人って、どんな仕事?
大切な情報が、見せてよい相手に届くように守る仕事だよ。
みんなへのお知らせと、ある人だけに届けたいお手紙。見せてよい相手は違うよね。コンピューターの中にも、みんなが見られる情報と、大切にしまう情報があるんだ。この仕事では、誰が見られるかを確かめたり、困ったときの連絡先を決めたりするよ。いつもと違うことが起きたら、仲間と相談して、安心して使えるように整えるんだ。
こんな場面を考えてみよう
おもちゃの広場に、みんなへのお知らせと、くまさんだけへのお手紙があるよ。置く場所が一緒だと、見せてよい相手の違いが分からなくなってしまうね。
もしも、きみなら?
くまさんのお手紙が、届けたい相手にだけ届くようにするには、どんな目印や置き場所があるとよさそう?
考えるヒント
- お知らせを見てよい相手と、お手紙を見てよい相手を分けてみよう。
- 誰に届ける紙か分からないときは、書いた役の人に確かめられるよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 架空のお知らせと、くまさんへのお手紙を家族が紙で作る。届け先を絵や指さしで選ぼう。
- 紙が混ざったらどうなるか見た後、「みんな」「くまさん」の目印と、別々の置き場所を決めよう。
- もう一度紙を混ぜ、目印を見て届け直そう。迷ったら家族に確かめてね。指さしでも、見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
目印を付けた二枚の紙を見比べよう。「みんなへ」と「くまさんへ」は、どこを見ると分かるかな。紙を混ぜて届け直したとき、迷ったものはあった? 違いが分からなくても大丈夫。同じだったところや、もう一度確かめたい目印を選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
くまさんへのお手紙と、みんなへのお知らせは、届けてよい相手が違ったね。目印や置き場所を分けると、その違いを確かめやすくなったかな。本当の仕事では、たとえば学校から家族だけに届ける連絡を、ほかの人が見られないようにする仕組みを考えるんだ。誰に届けてよいかを先に確かめ、その相手にだけ届くようにする。分からないときに相談できるようにすることも、大切な情報を守る助けになるよ。
楽しみ方の目安:幼児は届ける相手を選ぶ。小学生は、見せてよい相手と相談先を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、2枚の紙で遊んでみよう
用意するもの:紙、筆記具、くまさん役のおもちゃ。実際の名前や住所、おうちの秘密は書かず、架空のお手紙で遊ぼう。
AIの答えを確かめる人って、どんな仕事?
AIの答えを見比べて、役に立つところや間違いを確かめる仕事だよ。
「赤い丸を探してね」と頼んだのに、青い丸も選ばれていたら、どこが違ったのかな。AIは、たくさんの例を手がかりに答えを出す仕組みだけれど、答えがいつも正しいとは限らないんだ。この仕事では、先に何を確かめるか決め、いろいろな例で答えを比べるよ。間違いや、まだ試していないことも、作る人や使う人へ伝えるんだ。
こんな場面を考えてみよう
「赤い丸だけを選ぶ」という遊びだよ。答える役の家族が、赤い丸と赤い三角を選んだら、赤い色は合っているね。でも、丸という約束は守れているかな。
もしも、きみなら?
選ばれた形が約束に合っているか知るには、色と形のどちらを、どんなふうに確かめればよさそう?
考えるヒント
- 「赤い」と「丸い」の二つを、別々に確かめてみると分かりやすいよ。
- 赤い三角や青い丸も混ぜると、色だけで選んでいないか比べられるよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が赤い丸、青い丸、赤い三角を紙に描く。「赤い丸だけ」の約束を一緒に確かめよう。
- 答える役の家族が、わざと赤い三角も選ぶ。約束と違うところを、言葉や指さしで探してみよう。
- 形の並び方を変え、同じ約束でもう一度遊ぶ。選ばれた形を一つずつ見比べよう。見ているだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
選ばれた形を、『赤いかな』と見る場合と、『赤くて丸いかな』と見る場合で比べよう。赤い三角や青い丸の、どこが約束と同じで、どこが違うかな。指さしで確かめてもいいよ。まだ分からないところがあれば、家族ともう一度見たい形を選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
赤い三角は、色は合っていても『丸い』という約束には合わなかったね。二つの約束を分けて見ると、どんな違いに気づいたかな。この遊びでは家族が答えたけれど、本当の仕事ではAIの答えを確かめるよ。たとえば『持ち物を三つ教えて』という頼みに、数も内容も合っているかを見比べるんだ。よさそうに見える答えも、頼んだことが全部そろっているとは限らないからね。何を確かめるかを先に決めて、答えを見ることが大切なんだ。
楽しみ方の目安:幼児は同じ色や形を見つける。小学生は、確かめる約束を決めて比べる。
時間の目安:5〜10分を目安に、形を3つから始めよう
用意するもの:紙、赤と青を描ける手持ちの筆記具。家族が絵を用意し、答える役をするよ。
ロボットを点検する人って、どんな仕事?
ロボットの様子や通る場所を確かめて、安全に働けるようにする仕事だよ。
工場や倉庫には、箱を運ぶロボットがいるよ。いつもの道に箱が置かれたら、どうすればいいかな。この仕事では、部品の様子や通り道を調べ、決めた合図で止まれるか、また動かしてよいかを確かめるんだ。点検したことを書き残して、使う人に伝えることも大切。ロボットだけでなく、その周りで働く人にも目を向ける仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
おもちゃが紙の道を通って、箱を運ぶよ。途中に紙の箱が置かれたら、そのまま進むとぶつかりそう。箱がなくなっても、すぐに進んでよいのか確かめたいね。
もしも、きみなら?
道に物があるとき、どこで待つとよさそうかな? 動き出す前には、どこをもう一度見たい?
考えるヒント
- 箱にぶつかる前に止まれるよう、少し手前に待つ場所を決めよう。
- 箱だけでなく、これから通る道全体に物がないか見てみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が紙に道を用意し、進む合図と止まる合図を決める。待つ場所を指さしで選ぼう。
- 道に紙の箱を置き、家族が手でおもちゃをゆっくり動かす。合図で止め、待つ場所を変えて比べよう。
- 箱を移した後、通る道を見直す。進んでよいと思ったら合図を選び、家族に動かしてもらおう。見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
おもちゃが待つ場所を変える前と後で、紙の箱までの間はどうだったかな。二つの場所を指さして比べよう。箱を移した後には、通る道のどこを見直した? 違いが分からなければ、同じだったところや、もう一度見たいところを家族と選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
紙の箱の手前で待ち、もう一度通る道を見たね。箱だけでなく、道全体を確かめると、ほかに気になるところはあったかな。本当の仕事では、たとえば倉庫の通り道に物が置かれたり、人が近くを通ったりしたとき、ロボットと周りの人の安全を確かめるんだ。部品の点検や、確認したことを仲間に伝える仕事もあるよ。手で動かすおもちゃでは、周りの様子が変わったら確かめ直す、という考え方に触れたんだね。
楽しみ方の目安:幼児は進む・止まるの合図を選ぶ。小学生は、道が変わったときの動きを考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、道を一つ作ってみよう
用意するもの:紙、筆記具、手で動かせるおもちゃ、紙で作る箱。電動のおもちゃや実際の機械は使わないよ。
からだと暮らしを支える
お医者さんって、どんな仕事?
体のことを調べて、治療の方法を一緒に考える仕事だよ。
病院では、お医者さんが「どんなことで困っているかな」と話を聞くよ。体の様子や検査で分かったことを確かめて、どんな治療が考えられるか説明するんだ。心配なことや、暮らしの中で大切にしていることも聞きながら、本人や家族と相談するよ。分からない言葉があったら、「もう一度教えて」とお願いして大丈夫。話を聞き合うことも、仕事の大切な一部なんだ。
こんな場面を考えてみよう
お人形は、おもちゃの遊び方を一度に説明されて、何から始めるのか分からなくなったよ。「もう一度」と頼んでも、同じ長い説明だと迷ってしまうね。
もしも、きみなら?
お人形に最初にすることが伝わるようにするには、どんなふうに説明してもらうとよさそう?
考えるヒント
- 分かったところと、もう少し聞きたいところを分けてみてもいいよ。
- 「最初の一つだけ教えて」「絵で見せて」のカードで頼めるよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が遊び方と質問のカードを用意し、お人形に説明する。聞きたいところのカードを選ぼう。
- 「最初の一つだけ」「絵で見せて」などのカードで頼み、家族に説明の仕方を変えてもらおう。
- どこから始めるか、絵やおもちゃを指さして確かめよう。まだ分からなければ、もう一度頼めるよ。見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
一度に聞いた説明と、『最初の一つだけ』『絵で見せて』と頼んだ後の説明を比べよう。おもちゃで最初にすることを、指させるかな。どんな言葉や絵が気になった? まだ分からなくても大丈夫。もう一度聞きたいところのカードを選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
『最初の一つだけ』『絵で見せて』と頼むと、お人形に伝わる説明は変わったかな。本当の病院でも、たとえば検査をする理由が分からず、心配している人がいるよ。医師は、その人が何を知りたいかを聞き、言葉を言い換えたり、図を使ったりして説明するんだ。説明しただけで終えず、分からないことが残っていないか確かめる。この遊びでは、相手の分かり方に合わせて伝える、仕事の一部の考え方を見たんだよ。
楽しみ方の目安:幼児は聞きたいカードを選ぶ。小学生は、どう言ってもらうと分かりやすいか考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、遊び方を一つ選ぼう
用意するもの:紙、筆記具、お人形やぬいぐるみ、手持ちのおもちゃ。カードは家族に作ってもらえるよ。
看護師さんって、どんな仕事?
病気やけがで過ごしにくい人の話を聞いて、毎日の暮らしを支える仕事だよ。
病院で過ごす人にも、「今は休みたい」「自分でやってみたい」などの気持ちがあるよ。看護師さんは、体の様子や困っていることを確かめながら、何を手伝ってほしいか聞くんだ。食事や休息などを支え、気づいたことは医療の仲間へ伝えるよ。担当する人が交代しても、その人の希望が伝わるようにする。相手の返事を待って、気持ちを大切にする仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
ぬいぐるみは、読む絵本を自分で選びたいと思っているよ。でも、手伝う役の人が先に選んでしまった。助けたい気持ちでも、相手の希望と違うことがあるんだね。
もしも、きみなら?
ぬいぐるみの希望に合う手伝いにするには、選ぶ前に何を聞いて、次の人に何を伝えるとよさそう?
考えるヒント
- 「自分で選びたい」と「一緒に選んでほしい」では、手伝い方が違うよ。
- 手伝う人が交代しても分かるよう、選んだ気持ちのカードを渡そう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が二つの気持ちのカードを作る。絵本を選ぶぬいぐるみは、どちらの気持ちか選ぼう。
- 先に選んで渡す場合と、気持ちを聞いて待つ場合を家族と試す。カードの希望に合う方を考えよう。
- 手伝う役を交代し、気持ちのカードを渡そう。次の役にも希望が伝わったか見てみよう。指さしや見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
先に絵本を選んで渡したときと、ぬいぐるみの希望を聞いて待ったときを比べよう。気持ちのカードと、手伝い方は合っていたかな。役を交代した後も、希望が分かる? 違いが分からなければ、同じだったところや、次の人に伝えたいことを選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
ぬいぐるみに希望を聞くと、『先に選んであげる』とは違う手伝い方を考えられたかな。本当の病院でも、たとえば身のまわりのことを自分で行いたい人と、手伝ってほしい人では、望む支え方が違うよ。看護師は本人の希望と体の様子を確かめ、必要な手伝いを考えるんだ。担当が替わるときも、気づいたことや希望を仲間へ伝える。その人の気持ちを聞き、次の人にも伝えることが、毎日の暮らしを支える助けになるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は気持ちのカードを選ぶ。小学生は、次の人へ希望を伝える方法を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、絵本を選ぶ場面で遊ぼう
用意するもの:紙、筆記具、ぬいぐるみなど2つ、手持ちの絵本。家族が一人で役を替えても遊べるよ。
病院の検査や道具を支える人って、どんな仕事?
検査や医療の機械などで、お医者さんたちを支える仕事だよ。
病院には、検査をする人、体の中の様子を画像にする人、治療を支える機械を扱う人がいるよ。それぞれ別の専門家が、違う役割で働いているんだ。検査や画像では、誰のものか、いつ調べたかを確かめ、結果を医療の仲間へ伝えるよ。機械を扱う人は、その動きや状態も確かめる。一つひとつの確認が、安心して診療を受けられるようにする助けになるんだ。
こんな場面を考えてみよう
うさぎさんとくまさんが、別々のおもちゃで遊んだよ。何で遊んだか紙に残したけれど、誰の紙か分かる目印がない。記録を渡す役の人が困ってしまったね。
もしも、きみなら?
二つの記録を、合う相手に届けるには、紙のどこに、どんな目印があると分かりやすいかな?
考えるヒント
- 何のおもちゃかだけでなく、誰の記録か分かる絵もあるといいね。
- 似た紙でも、相手の絵と紙の目印を見比べてから届けてみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家族が動物の絵と、遊んだおもちゃの記録を紙で作る。誰の紙か分かるか、一緒に見てみよう。
- 二つの記録に、それぞれの動物の絵などの目印を付ける。家族に付けてもらってもいいよ。
- 紙を混ぜてから、動物の絵と目印を見比べて届けよう。誰の記録か、家族ともう一度確かめてね。指さしや見るだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
目印を付けた二つの記録を、うさぎさんとくまさんの絵と見比べよう。どの目印から「誰の記録か」が分かるかな。紙を混ぜると、迷うところはあった? まだ分からなくてもいいよ。同じところや、家族ともう一度確かめたい紙を選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
動物の絵と紙の目印を見比べると、誰の記録か確かめやすくなったかな。本当の病院でも、たとえば検査に関わる専門家は、本人と記録が合っているかを確かめるよ。正しく調べた結果でも、別の人のものとして伝われば、診療の役に立たなくなってしまうからね。画像や医療機器には、それぞれ別の専門家がいる。この遊びでは架空の記録を使って、『誰のものか』を確かめる、仕事の一部の考え方を試したんだよ。
楽しみ方の目安:幼児は絵と目印を合わせる。小学生は、誰の記録か分かる書き方を考える。
時間の目安:5〜10分を目安に、動物二つの記録で遊ぼう
用意するもの:紙、筆記具、手持ちのおもちゃ。動物の絵と架空の記録は、家族が用意してもいいよ。
からだや暮らしを支える人って、どんな仕事?
その人がしたい暮らしを、一緒に考えて支える人だよ。
『自分で本を選びたいな』『友達と話したいな』。病気やけがなどで暮らしの中に困ることがある人の、そんな希望を聞くところから始まる仕事だよ。体の動きを支える人、ことばや聞こえを支える人などが、力を合わせるんだ。使う道具や物の置き方を考えることもあるよ。その人が大切にしたい毎日に近づけるように、一緒に方法を探していくんだね。
こんな場面を考えてみよう
ぬいぐるみの子が「自分で本を選んで、窓のそばで読みたいな」と言っているよ。紙の部屋には、本棚、椅子、机がある。どう並べたら、その子のしたいことに近づくかな。
もしも、きみなら?
本を選ぶことと、好きな場所で読むこと。きみなら、両方を考えて何の置き方を変えてみたい?
考えるヒント
- まずは、その子が何をしたいと言っているかを思い出そう。
- 本棚と椅子の間には何があるかな。紙の上で道をたどってみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 本棚、椅子、机の絵を、その子の希望に合わせて紙の部屋に並べよう。最初の場所に印を付けて残しておこう。
- 椅子と机はそのままで、本棚の絵だけを動かしてみよう。大人に描いたり動かしたりしてもらってもいいよ。
- 前と後を見比べて、本を選び、椅子で読むまでの道を指でたどろう。気になる方を指さすだけでもいいね。
やってみて、気づいたこと
最初の本棚の印と、動かした本棚を見比べよう。それぞれから椅子まで、指で道をたどると、途中に何があるかな。「自分で本を選びたい」「窓のそばで読みたい」という二つの希望を思い出して、合いそうな所や、まだ考えたい所を一つ選んでみてね。
この仕事で、大切なこと
本棚を動かすと、窓のそばで本を読むまでの道が変わるね。置く場所を考えるときは、その子が何をしたいかも大切だよ。たとえば実際の仕事でも、「自分で本を選びたい」という人の話を聞き、本人と相談して、道具や部屋の使い方を考えるんだ。体の動きやことばの専門知識も使うよ。その人が大切にしている暮らしを聞くから、使いやすい方法を本人と一緒に探していけるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は好きな場所を指さすだけでも。小学生は、その子がしたいことから道具の置き方を考えてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、途中で終えても大丈夫
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。あればぬいぐるみ。描く役は大人でも
食べ物・建物・自然
料理人って、どんな仕事?
食べ物のよさを見つけて、自分のつくりたい一皿を届ける人だよ。
赤いトマト、緑の葉っぱ、丸いおにぎり。お皿に並ぶ色や形を見るだけでも、わくわくするね。料理人は、食べ物の香りや味、食感を確かめて、どんな一皿にしたいか考えていくよ。切り方や組み合わせを変え、何度も試しながら、自分の好きな料理を深めるんだ。季節の食べ物や、昔から伝わる味もヒントになる。食べる人の好みや、食べられないものを聞くことも、大切な仕事だよ。
こんな場面を考えてみよう
きみが『今日は楽しい日だ』と感じる一皿を考えてみよう。好きな食べ物の絵を、紙のお皿に並べるよ。同じ食べ物でも、置く場所で感じが変わるかな。
もしも、きみなら?
きみらしい楽しい一皿にするなら、好きな食べ物をどこに置いてみたい?
考えるヒント
- 真ん中に集める、まわりに並べる。どんな並びが好きかな。
- 目立たせたい色や形を一つ選ぶと、置く場所を考えやすいよ。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 食べ物の絵を紙のお皿に並べてみよう。家族に描いてもらってもいいよ。最初の場所に印を付けておこう。
- 食べ物の絵は同じままで、一つの置き場所を変え、もう一つの並びを考えよう。
- 最初の並びと見比べ、きみが楽しいと感じる置き方を選ぼう。指さして動かしてもらってもいいよ。
やってみて、気づいたこと
最初の場所の印を見て、食べ物の絵を動かす前と後を比べよう。赤や緑の色、食べ物どうしの間に目を向けると、紙のお皿はどう見えたかな。先に目に入るものや、好きな並びを指さしてみてね。違いが分からなければ、どちらにもある好きな色を探すだけでもいいよ。
この仕事で、大切なこと
食べ物の絵を一つ動かすと、先に目に入る色や、お皿全体の感じは変わったかな。料理人も、たとえば赤い食べ物を真ん中に置くか、緑のそばに置くか、盛りつけて眺め直すよ。紙の遊びで比べた色や並びは、一皿の見た目を考える部分に似ているんだ。本当の料理では、味や食感、清潔に扱うことも確かめるよ。『どんな一皿をつくりたいかな』を思い描き、一つずつ試すことが、自分の料理を深める助けになるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は食べ物の色や形を選ぶ。小学生は組み合わせや並べ方を考えて描く。
時間の目安:5〜10分を目安に、一つ選ぶだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。食べ物の絵は家族が用意してもよい。調理や食べることは必要ない
農業をする人って、どんな仕事?
野菜やお米を育て、食べる人へ送り出す人だよ。
ごはんや野菜は、食卓に来る前にどんな場所にいたのかな。農業をする人は、田んぼや畑などで作物を育てているよ。種や苗を植え、葉や土を見て、水やお日さまが足りているかを考えるんだ。雨が続く日には、いつもの作業を変えることもあるよ。育ったものを収穫して、大きさや傷みを確かめてから送り出す。食べる時間の向こうに、育てる人の毎日があるんだね。
こんな場面を考えてみよう
紙の畑で、トマトを育てるお話を作ろう。今日は晴れ。でも、土が乾いているか、まだ湿っているかは分からないよ。育ち方を考える前に、何を見たらよさそうかな。
もしも、きみなら?
「晴れだから」という理由だけで決めてよいかな。きみなら、畑のどこを先に確かめたい?
考えるヒント
- 同じ晴れの日でも、土が乾いている畑と湿っている畑があるね。
- 見て分かったことと、まだ見ていないことを分けてみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 紙にトマトの畑と晴れの絵を用意しよう。「土を見る」「葉を見る」から、先に確かめたい方を選んでみてね。
- 晴れの絵はそのままで、土の絵だけを「乾いている」から「湿っている」に変えてみよう。大人が描いてもいいよ。
- 二つの畑を見比べて、分かったことと、次に見たいことを一つずつ選ぼう。指さすだけでも楽しめるよ。
やってみて、気づいたこと
同じ晴れの絵の下で、「乾いている土」と「湿っている土」の絵を見比べよう。違うのは天気かな、土かな。これは紙のお話だから、本物のトマトの育ち方はまだ分からないね。葉の絵も見てみたいなど、次に確かめたい所を一つ選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
晴れの絵は同じでも、土の絵が変わると、次に確かめたいことは変わったかな。紙の畑では想像して遊んだけれど、農業をする人は本物の土や葉を見て、作物の育ち方を確かめるよ。たとえばトマトの葉の様子を前の日と比べ、天気や土の様子も一緒に見るんだ。晴れか雨かだけでは、その畑の様子は分からないからだよ。目の前の作物をよく見ることが、食べ物を育てる仕事につながるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は好きな食べ物を選んでみよう。小学生は、育てる場所や天気の違いも想像してみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、見るだけの日でも大丈夫
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。作物は家の絵本から選んでも
建物やまちを考える人って、どんな仕事?
建物や街の、使いやすい形を考える人だよ。
家の窓や扉は、どうしてそこにあるのかな。建物を考える人は、『明るい部屋で本を読みたい』『荷物を持って通りたい』という使う人の話を聞くよ。部屋や道の広さ、光の入り方、丈夫さなどを調べ、図面や模型にして比べるんだ。街を考える人は、公園や道と建物のつながりも見るよ。作る人たちと相談しながら、そこで過ごす時間を思い浮かべて形にしていくんだね。
こんな場面を考えてみよう
紙の家に住む子は、窓のそばで本を読みたいよ。別の子は、荷物を持って扉から入る。机を置く場所によって、過ごしやすさや通る道が変わりそうだね。
もしも、きみなら?
好きな場所で読めて、扉からも通れる部屋。きみなら、机をどこに置いて、何を確かめてみたい?
考えるヒント
- 扉から入る子は、どの道を通るかな。途中に机はあるかな。
- 読む子が過ごしたい場所も大切だね。二人の希望を見てみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家、扉、窓と、机、椅子の絵を用意し、二人の希望を考えて並べよう。最初の机の場所に印を付けておこう。
- 扉、窓、椅子はそのままで、机の絵だけ別の場所に動かそう。家具は動かさず、紙の上で比べるよ。
- 二つの並べ方で、扉からの道と読書の場所を指でたどろう。大人に動かしてもらって、眺めるだけでもいいね。
やってみて、気づいたこと
最初の机の印と、動かした机の場所を見比べよう。扉から指で道をたどり、机をよける所があるか見てみてね。窓のそばで読む子の場所はどうかな。二人の過ごし方を思い浮かべて、変わった所や同じ所、もう少し考えたい所を一つ選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
机を動かすと、本を読む場所や、扉から入る道はどう変わったかな。たとえば図書館を作るときも、本を選ぶ人や荷物を運ぶ人の話を聞き、棚の間をどう通るか図面や模型で比べるよ。窓から入る光や、建物の丈夫さも調べるんだ。見た目が好きでも、使う人が通りにくいと困ることがあるね。紙の部屋で二人の過ごし方を想像したように、そこで何をする人がいるか考えることが大切なんだよ。
楽しみ方の目安:幼児は窓や座る場所を選んでみよう。小学生は、扉から通る道や使う人の希望も考えてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、気になる一箇所だけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。描いた絵は切らずに動かしても
自然やまちの安全を調べる人って、どんな仕事?
空や水、土地を調べて、暮らしを守る方法を考える人だよ。
雨が降る前と後で、空や川の様子はどう変わるのかな。この仕事には、天気、水、空気、土地などを調べる人がいるよ。いつ、どこで調べたかも記録して、前の結果と比べるんだ。雨で水が増えたらどうなるか、暑い日に休める場所はどこか。調べたことを、街を整える人や地域の人へ伝えるよ。まだ分からないことも確かめながら、暮らしを守る方法を一緒に考えるんだね。
こんな場面を考えてみよう
暑い日の紙の街で、家から学校へ向かう子が、途中で休めるように、日陰のある場所を探しているよ。屋根のある休憩所を一つ置くなら、どこが立ち寄りやすそうかな。
もしも、きみなら?
屋根があるだけで、その子が立ち寄りやすいかな。きみなら、通る道と休む場所をどう比べる?
考えるヒント
- 家から学校への道をたどろう。休憩所はその道の近くにあるかな。
- 屋根の下で休めることと、そこへ行きやすいことを見てみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 家、学校、道と休憩所の絵を用意し、立ち寄れそうな場所に休憩所を置こう。最初の場所に印を付けておこう。
- 家、学校、道はそのままで、休憩所の絵だけを別の場所へ動かそう。実際に外へ調べに行かず、紙の上で遊ぶよ。
- 前と後の道を指でたどり、休憩所までどう寄り道するか見比べよう。大人が動かすのを見ているだけでもいいね。
やってみて、気づいたこと
休憩所を置いた最初の印と、新しい場所を見比べよう。家から学校へ指で道をたどり、休憩所へ行くために道を外れる所を見てみてね。別の家からだと、寄り道はどう変わりそう? 紙の街を眺めて、同じ所や、まだ見たい道を選ぶだけでもいいよ。
この仕事で、大切なこと
紙の街で休憩所を動かすと、立ち寄るまでの道はどう変わったかな。同じ場所でも、どの家から来るかで行きやすさが違うよ。たとえば実際の仕事で、暑い街の休める場所を考えるときは、気温や土地の様子を調べ、そこを使う人の話も聞くんだ。紙の上では分からないことも、調査の結果で確かめるよ。場所の特徴と人の暮らしを一緒に見るから、地域に合う方法をみんなで考えられるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は好きな休む場所を選んでみよう。小学生は、家や道からの行きやすさも比べてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、道を眺めるだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。家や休憩所の絵は大人が描いても
伝える・いっしょに考える
先生・学びを手伝う人って、どんな仕事?
『分かった!』につながる方法を、一緒に探す人だよ。
初めての遊びで、『どうやるのかな?』と思うことはあるかな。教える人は、説明を用意するだけでなく、相手がどこを面白がり、どこで迷ったかを見ているよ。言葉で話す、絵を見せる、一つずつ一緒に試す。同じことでも、伝え方はいろいろあるんだ。すぐ分からなくても、別の方法を考えられるよ。一人ひとりの様子を見ながら、学ぶ時間や場所を整えていく仕事なんだね。
こんな場面を考えてみよう
ぬいぐるみに、赤、青、黄色の絵を順に並べる遊びを教えるよ。「どれから始めるの?」と迷っているお話にしよう。言葉で伝えるか、見本を見せるか、考えてみたいね。
もしも、きみなら?
相手が最初の一枚を選べるようにするには、きみなら何を見せたり、どんな言葉を添えたりしたい?
考えるヒント
- 全部を一度に話すより、最初にすることを一つ伝えてみよう。
- 同じ順番でも、言葉と絵では分かりやすさが違うかもしれないね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 赤、青、黄色の絵を用意して、並べる順番を決めよう。まずは、その順番を言葉で伝える方法を考えてみてね。
- 順番はそのままで、同じ並びの見本を見せる方法に変えよう。説明する役や描く役は大人でもいいよ。
- 二つの伝え方を比べて、きみなら最初の一枚を選びやすい方を指さそう。見るだけでも、一緒に考えられるよ。
やってみて、気づいたこと
言葉だけで聞いたときと、見本を見たときを思い出そう。赤、青、黄色のうち、最初にどれを選ぶか考えやすかったのはどちらかな。両方同じでも大丈夫だよ。もし「次はどれ?」と迷うなら、見本のどこを指さすと伝わりそう? 試したい伝え方を一つ選んでみよう。
この仕事で、大切なこと
同じ色の順番でも、言葉で聞くときと、見本を見るときで、始めやすさは違ったかな。たとえば学校の先生も、数の説明で迷っている子がいたら、積み木を並べて一緒に見たり、一つずつ話したりするよ。相手の様子を見て、どこまで分かり、どこで迷っているかを確かめるんだ。教える人が話し終えたことと、相手に伝わったことは同じとは限らないね。その子と一緒に、分かる方法を探すことが大切なんだよ。
楽しみ方の目安:幼児は好きな遊びの物を選ぶだけでも。小学生は、順番を二つに分けたり、絵で見せたりしてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、一つの伝え方を見るだけでも
用意するもの:紙、手持ちの色鉛筆やクレヨン。色名を書いた絵でも
取材して伝える人って、どんな仕事?
見つけたことを確かめ、記事や本で伝える人だよ。
新聞の記事や本は、どんな順番で出来上がるのかな。記者は人の話を聞いたり、資料を調べたりして、何が分かったかを確かめるよ。編集者は、どこから読むと分かりやすいか、どんな見出しが合うかを考えるんだ。たとえば同じコップでも、色、形、模様と見るところはいろいろあるね。確かめたことと、まだ分からないことを分けながら、読む人に届く言葉を選んでいくんだよ。
こんな場面を考えてみよう
家にある、割れにくい物を一つ紹介するよ。たとえば青いおもちゃに車の模様がある。「青い」は見て分かるけれど、作った人が車を好きかは、見ただけでは分からないね。
もしも、きみなら?
見て確かめたことを伝えるなら、きみは何を紹介したい? 想像だけで書いてしまいそうなことはある?
考えるヒント
- 色や模様など、その物を見て確かめられることを探してみよう。
- 作った人の気持ちは、見た目だけではまだ分からないことだね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 割れにくい家の物を大人と選び、色、形、模様から、見て確かめられたことを二つ探してみよう。
- 同じ物の短い紹介の言葉(見出し)を、一つ目の特徴から二つ目の特徴へ変えてみよう。指さしたところを大人に書いてもらってもいいね。
- 二つの見出しを家の中で見比べよう。どこを見てほしいと伝わるかな。声に出さず、眺めるだけでも楽しめるよ。
やってみて、気づいたこと
二つの見出しを読むと、実物のどこを見たくなるかな。たとえば色を伝える言葉と模様を伝える言葉なら、それぞれ指さして確かめてみよう。書いたことの中に、見ただけでは分からないことはある? まだ確かめたいことがあれば、大人と一緒に言葉を選び直してみてもいいね。
この仕事で、大切なこと
見出しを変えると、同じおもちゃでも、目を向けるところは変わったかな。でも、作った人の気持ちは見た目だけでは分からなかったよ。たとえば記者は、公園に新しい遊具ができたと聞いたら、現地や資料で確かめ、関係する人に話を聞くんだ。編集者は、何が新しくなったか伝わる見出しや順番を考えるよ。読む人はその記事から公園を知るから、確かめたことを、分かる言葉で伝えるのが大切なんだね。
楽しみ方の目安:幼児は好きな色や模様を指さしてみよう。小学生は、見えたことと想像したことを分けて見出しを考えてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、特徴を一つ見つけるだけでも
用意するもの:割れにくい家の物一つ。必要なら紙、手持ちの筆記具
暮らしの相談を聞く人って、どんな仕事?
暮らしの困りごとを聞いて、合う助けを一緒に探す人だよ。
暮らしの中で困ったとき、『何から考えたらいいのかな』と迷うことがあるよね。福祉や生活の相談を受ける人は、まずその人の話を聞くよ。何に困り、どうしたいと思っているかを一緒に整理するんだ。助けになるサービスを調べたり、相談できる場所につないだりするよ。同じ困りごとでも、うれしい助けは人によって違う。その人の希望を聞きながら、使える方法を探していくんだね。
こんな場面を考えてみよう
ぬいぐるみの子が、紙の部屋で本を探しているお話だよ。「自分で見つけたいな」と言っている。きみがよさそうと思う助けと、その子がうれしい助けは同じかな。
もしも、きみなら?
「一緒に探す」と「場所の絵を渡す」。助けを選ぶ前に、きみならその子に何を聞いてみたい?
考えるヒント
- その子の「自分で見つけたい」という希望を思い出してみよう。
- 困っていることが同じでも、望む助けは人によって違うね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- ぬいぐるみが本を探すお話と、「一緒に探す」「場所の絵を渡す」の二つの助けを紙に用意して選んでみよう。
- 探す本と部屋はそのままで、その子の希望だけを「一緒に探してほしい」に変えてみよう。自分の悩みは話さなくていいよ。
- 希望が変わる前と後で、選びたい助けを見比べよう。大人にお話を読んでもらい、指さすだけでもいいね。
やってみて、気づいたこと
「自分で見つけたい」と「一緒に探してほしい」の二つの言葉を見比べよう。本と部屋は同じでも、選びたい助けは変わるかな。「場所の絵を渡す」「一緒に探す」から、その子の希望に合いそうな方を選んでみてね。迷ったら、その子にもう一つ聞きたいことを考えてみよう。
この仕事で、大切なこと
探す本は同じでも、その子の希望が変わると、選びたい助けも変わったかな。たとえば実際の相談でも、家の用事に困っている人が、どの用事を自分で続け、どこを手伝ってほしいか、まず話を聞くよ。使えるサービスや相談先を調べ、本人が選べるように説明するんだ。助ける人がよいと思う方法と、本人が望む方法は違うこともあるよ。その人の言葉を聞くから、暮らしに合う助けを一緒に探せるんだね。
楽しみ方の目安:幼児は助けの絵を選ぶだけでも。小学生は、登場人物の希望が変わると助けも変わるか想像してみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、お話を聞くだけでも
用意するもの:ぬいぐるみか絵の登場人物、紙、手持ちの筆記具
みんなのまちを考える人って、どんな仕事?
いろいろな希望を聞いて、街の場所や仕組みを考える人だよ。
公園で遊びたい人も、静かに本を読みたい人もいるね。みんなで使う場所を考える人は、どんな希望があるかを聞いて、いくつかの案を比べるよ。遊ぶ場所と休む場所を分けたらどうかな。道から入りやすいのはどちらかな。使える広さや、手入れの方法も考えるんだ。すぐ一つに決められなくても、まだ聞いていない声を探しながら話し合う。決まった理由を伝えるのも仕事の一つだよ。
こんな場面を考えてみよう
紙の公園を作ろう。遊ぶ子は遊び場の近くで休みたいし、本を読む子は静かな場所に座りたい。公園の広さは同じ。二人の希望を聞いて、いくつかの並べ方を考えたいね。
もしも、きみなら?
遊びたい子と、静かに読みたい子。きみなら二人の希望を聞いて、ベンチをどこに置いてみたい?
考えるヒント
- 遊び場からベンチまでの近さを見よう。座る子はどう感じるかな。
- 自分の好きな場所だけでなく、別の子がしたいことも見てみよう。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 公園に入口、遊び場、ベンチの絵を並べ、二人の希望から置き方を考えよう。最初のベンチの場所に印を付けておこう。
- 公園の広さ、入口、遊び場はそのままで、ベンチだけを別の場所に動かしてみよう。大人に動かしてもらってもいいね。
- 二つの案を見比べ、どの子の希望に近づいたか、まだ聞きたいことは何かを考えよう。一つに決めず、眺めるだけでもいいよ。
やってみて、気づいたこと
最初のベンチの印と、新しい場所を見比べよう。遊ぶ子なら、遊び場から指で道をたどってみよう。本を読む子なら、遊び場の近くと離れた所でどう感じそう? 二人の希望を思い出して、合いそうな所を考えてみよう。まだ迷う所や、ほかの人に聞きたいことを選んでもいいよ。
この仕事で、大切なこと
ベンチを動かすと、遊ぶ子と本を読む子の過ごし方はどう変わりそうかな。たとえば本物の公園を考えるときも、遊びたい人、静かに休みたい人などの希望を聞き、いくつかの案を比べるよ。使える広さや、手入れの方法も確かめるんだ。ある人にはうれしい場所が、別の人には使いにくいこともあるね。だから、まだ聞いていない人の声も探し、どんな理由でその案を選んだか、みんなに伝えることが大切なんだよ。
楽しみ方の目安:幼児は好きな場所を一つ選んでみよう。小学生は、違う希望が一緒にかなう並べ方を比べてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、二つの案を眺めるだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具。入口やベンチの絵は大人が描いても
経営者って、どんな仕事?
だれの役に立つ仕事をするかを考え、人や道具、お金の使い方を決めて、仕事を続けていく人だよ。
朝のパン屋さんを思い浮かべてみよう。お客さんは「急いでいるけれど、どのパンにしようかな」。店の人は、パンを袋に入れるのに忙しくて、質問に答えられない。経営者は、両方の話を聞いて、どこで困っているのかを調べるよ。よく聞かれるパンの名前を見やすく書く、混む時間は係を分ける。いくつかの方法から、今のお店に合うものを考えるんだ。
新しい方法を始める前に、人や道具は足りるか、必要なお金を用意できるかも確かめる。「明日も買いたい」と言われても、働く人が休めないままでは続けにくいね。決めたあとも様子を聞き、困るところがあれば直していくよ。
この仕事の、うれしいところ
お客さんが「待たずに選べたよ」、働く人が「説明に集中できたよ」。そんな声を聞けると、相談して決めたことが役に立ったと分かるね。一人では難しかったことが、みんなの力でできるようになる。工夫を重ねながら、役に立つ仕事が続く場所を育てていけるんだ。
こんな場面を考えてみよう
家族と、おもちゃを貸し合う小さな会を考えよう。借りる人は、遊び方を知りたい。係の人は、説明をしながら返ってきたおもちゃも片づけるので、途中で話が止まってしまったよ。二つの係をどう分ければ、借りる人も係の人も慌てずにすむかな。
もしも、きみなら?
きみなら、『説明する』『元の場所に戻す』の係を決める前に、それぞれの人に何を聞いてみたい?
考えるヒント
- 借りる人には『何が分かると遊べそう?』、係の人には『どのときに忙しくなる?』『どちらをやってみたい?』と聞いてみよう。
- 説明の途中で片づけに行くと、借りる人はどうなるかな。係を分けたとき、一人に仕事が集まりすぎないかも考えたいね。
おうちで、ちょっとやってみよう
- 紙に「説明する」「元の場所に戻す」の係カードを描き、おもちゃを二つ選ぼう。係を相談して決め、一人がおもちゃを返しに来たとき、もう一人が遊び方を聞きに来る場面をまねしよう。人の代わりに人物の絵を使ってもいいよ。最初の役割を紙に残してね。
- 遊び方を聞いた人に『説明を聞けた?』、係の人に『途中で困ったことは?』と聞こう。話を聞いて、係の分け方だけを一つ変えてみよう。二つの係を一人に集めたり、別々の人に分けたりできるね。
- 係をする人、おもちゃ、二人が来る順番は同じにしよう。返却と遊び方の質問が重なる場面をもう一度まねして、説明が止まった所や、片づけを待った所を最初と見比べよう。人物の絵と係カードを動かすだけでも遊べるよ。
やってみて、気づいたこと
最初と次の役割の紙を並べ、借りる人と係の人の様子を思い出そう。たとえば、説明する人が片づけもしていたときは、どこで話が止まったかな。係を分けたら最後まで話せた? 片づける人の仕事は増えすぎなかった? 『借りる人は待たなくなったけれど、係の人が忙しい』『二つとも同じくらいできた』『まだ分からない』でも大丈夫。二回目で慣れたこともありそうだね。だれにもう一度話を聞きたいか、考えてみよう。
この仕事で、大切なこと
遊びでは、借りる人の便利さと、係の人の忙しさを一緒に考えたね。お店や会社の経営者も、お客さんの希望を聞き、働く人の得意なことや困りごとを聞くよ。たとえばパン屋さんなら、混む時間に何人で仕事ができるか、パンの材料や道具を用意できるかを確かめる。
一度に全部できないときは、何から始めるかを決め、理由を伝えるんだ。『この係ならやってみたい』という声から、一緒に働く人の力が生きることもある。決めた方法が合わなければ、自分も考え直す。
使う人も働く人も大切にしながら、役に立つ仕事を続けられる形を探していくんだね。
楽しみ方の目安:幼児は、係の絵を選び、登場人物を指さしてみよう。小学生は、借りる人と係の人の両方に話を聞き、二つの分け方を見比べてみよう。
時間の目安:5〜10分を目安に、係カードを並べて相談するだけでも
用意するもの:紙、手持ちの筆記具、家にあるおもちゃ二つ。人物やおもちゃは、絵で用意してもいいよ。実際のお金や買い物は必要ない
子供の「やってみたい」に合わせて
気になる仕事を一つ開いて、「どこがおもしろかった?」と話すところから始められます。活動は5〜10分ほどを目安に、子供の様子に合わせて。途中で別のことが気になったら、そちらへ移っても大丈夫です。見るだけの日にも、発見はあります。
2〜3歳
好きな色や形を指さす、大人がしていることを見る、まねしてみる。「こっちが好きなんだね」と、その日の小さな選択を一緒に楽しみます。
4〜6歳
二つを見比べて選ぶ、ごっこ遊びの役を交代する、見つけたものを教えてもらう。言葉が出ないときは、指さしや動きでも気持ちを受け取れます。
小1〜小3
順番を考えて試す、工夫したところを見せ合う。「どうしてこうしたの?」と一つだけ聞いてみます。大人も一緒に試すと、違うやり方を見つける楽しさが生まれます。
小4〜小6
「使う人が変わったら?」「ほかのやり方もあるかな?」と想像を広げます。わからないことを本で調べたり、自分の考えと見比べたり。すぐに答えが出なくても、その問いを残しておけます。
それぞれの家庭から、仕事との出会いを。家族の仕事や暮らし方にかかわらず、いろいろな仕事に興味を持てます。身近にその仕事の人がいなくても、図書館の本や学校の授業、地域の見学から出会えることがあります。外出する場合は、開催日、対象年齢、費用、行き方を公式案内で確かめ、家庭に合う入口を選びます。
文部科学省の小学校キャリア教育資料は、発達段階に応じ、身近な仕事や自己・他者への関心を育てる考え方を示しています。このページの家庭活動は、その視点を参考にした編集部の提案です。個々の活動による将来の就業、所得、AIへの対応力の向上を確認した実験ではなく、幼児への効果を証明する資料でもありません。 [23]
準備は、家にあるものから。保護者に余裕のある日に、一つだけ選んで楽しめます。教室や道具の購入は、これらの活動の条件にしていません。外出や講座を選ぶときは、準備や片付け、移動の時間も含めて考えます。
その日の楽しみ方を選べます。にぎやかな場所で遊ぶより、家で本を読むことが好きな子も、描くより見ることが好きな子もいます。「また今度にしようか」も大切な選択です。子供にも大人にも、無理のない時間をつくります。
子供のひとことから、話を広げる
「わたしも、こんなお皿を作りたい!」
「いいね。どんな形にしたい? 紙に描いても、手で形を見せてもいいよ。好きなところを教えてね。」
「まだ、何になりたいかわからない」
「今すぐ決めなくていいんだよ。おもしろいことを見つけながら、少しずつ考えていこう。好きなことが変わっても大丈夫。」
「未来の仕事は、どうなるの?」
「今と少し違う仕事になることも、新しい仕事が生まれることもありそうだね。まだわからないこともあるよ。気になることを、一緒に見つけていこう。」
